江東区大島地区は緑豊かな大規模な公園があったり、多くの河川が流れていたり、懐かしい雰囲気を感じられる貨物線路が走っていたりと非常にのどかで良質な生活環境を得やすい環境である一方、都心へ直通で行くことができる交通の便の良さもあり、中高層規模の集合住宅など新築工事が盛んとなっており、中高層建物が並ぶ幹線道路沿いからひとつ入ると、低層の戸建て住宅やアパートなどが所狭しと建ち並んでいる。様々な規模の建物が連続して建並ぶ無秩序な風景の連続が大島地区の持つ本来のポテンシャルを打ち消している印象をもたらしている。通常設計過程や行政の景観条例等でも、周辺環境との調和・連続性を重視することがセオリーのひとつとされているが、本計画ではあえて周辺環境との境界をはっきりさせ、周囲に埋もれることなく都市の象徴となるようなデザインとすることで周辺環境との調和・連続することの有効性を改めて再考する機会になると考えた。
所在地 | 東京都江東区大島1丁目 |
主用途 | 共同住宅・診療所 |
地域・地区 | 商業地域、防火地域、景観下町水網地域 |
許容建蔽率 | (80%)100% |
許容容積率 | 500.00% |
敷地面積 | 508.45㎡ |
建築面積 | 293.16㎡(57.66%) |
延床面積 | 3,106.26㎡ |
容積対象床面積 | 2,539.69㎡(499.50%) |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上13階 |
高さ | 最高高さ38.480m |
総戸数 | 92戸・1店舗 |
事業主 | 株式会社 GSディベロップメント |
設計・設計監理 | AIUEO STUDIO 株式会社 |
設計パートナー | ito.+伊藤教司建築設計事務所 |
施工者 | 内野建設 株式会社 |
写真 | Takumi Ota Photography |