東京都練馬区、青梅街道に面する敷地に建つワンルーム共同住宅の計画。100㎡と戸建住宅が建つ程度の敷地に18戸計285㎡のスペースを計画したことから、各住戸は15㎡前後のちいさなユニットの集合体となっている。そのユニットのちいささがゆえに住まい手のアイデアや工夫が余儀なくされ、現代における多様な暮らしが創出されている。

本計画は新宿副都心から徒歩圏内に立地する7階建22戸のワンルーム集合住宅の計画である。大規模な開発が多い都心部の中で、計画地は神田川、総武線に囲まれた街並みは、比較的小さなフットプリントが連続し、小規模な建物が所せましと建ち並んでいる。敷地いっぱい建ち並ぶ周辺の建物からは、道路境界線からはみ出たプランターや、花壇に植えられた木々、バルコニーにぶら下げられた植物などがところどころにあふれだし、街並みを活気づけている。ワンルーム集合住宅に不足しがちなコミュニケーションや活気を取り戻し、街並みに連続した活気溢れる計画を課題として進めた。